「競合他者を育てる事になっていませんか?」 その昔、誰かにそう言われた事がありました。 2007年から大阪のメビック扇町(当時の名前)さんと始めた独立クリエイターに特化した営業・プロデュース力アップのためのセミナーは、同じ業界で個人事業としてブランディング・プロデュースをする僕にとって、言われてみれば確かに「競合他者を育てるお手伝い」をしてきたのかもしれません(笑)
今でこそ「若いクリエイターさん達のためになれば」なんて思ってもおかしくないアラ還世代になった僕ですが、始めた当初は未だ40歳手前。 実は当時、僕自身が独立して間もない頃で(今だから言えますが)ちゃんと稼げていはなかったんです。
「なのになぜ、競合他者を育てるようなセミナーを?!」 その理由は当時と今とでは少し異なりますが、当時のお節介な使命感?として、少々偉そうに答えるならば・・・、「独立クリエイターの営業・プロデュース力が向上しなければ僕が提案したいブランディングは成り立たない!(ひいては大阪の中小企業さん達のためにならない!)」と思ったからです。
僕がブランディング・プロデューサーとして独立したのは2004年。 当時は中小企業さん側のブランディングへの意識(必要性を感じる事)は低く、その言葉自体を知る人・口にする人はほぼ皆無でした。 だからこそ、「先ずは啓発していかな!」と初めは中小企業さん向けのブランディング・セミナーしか頭になく、それに取り組みました。 (僕自身のビジネス的にも当然のアクションでした)
だからと言って、すぐには伝わるはずもなく・・・、そこから2010年代の半ばに差し掛かるまでは、ほんのちょぼちょぼ、セミナーの機会を頂くのみで、自分で仕掛けるにしても実績のない40歳手前の小僧の話を聴くためにわざわざ立ち止まってくれる経営者さんも、ごくごく僅かでした。 でも、そんな中でも「ブランディングとマーケティングって何がちゃうん?」「CIとかVIとかって言葉は聞いた事あるんやけど、それと似てんの?」って興味を持ってくださる経営者さん達もいて、「それならウチでもやってよ」とチャンスを頂ける会社さんも現れ始めました。
まー、そこまでは良かったのですが、いざお仕事を請けて、一緒にチームを組んでくれるクリエイターさんを探してみたところ・・・、ブランディングに対応できるクリエイターさんが僕の周りに全然いなかったんです。 もちろん、僕の周りにはいなかっただけで、もっと探せばいたのかも知れませんが・・・、例えばクライアントの年間予算を把握・管理して、企業や商品をブランド化するコンセプトからプランニング、ディレクションを「中小企業向けに」トータルでの視点と経験を持つ僕と同年代もしくは若い独立(個人事業主)クリエイターさんを見つけられなかったんです。
潤沢な予算があるのなら広告代理店や制作会社にお願いする事もアリだったかも知れませんが、元広告代理店マンの僕としては、大阪で中小企業さん向けにブランディングを広めるのなら、もっと安価で、もっと簡単で、大企業がやるブランディングの二番煎じでなない中小企業だからできるブランディングを提案したい! そのためのブランディング・チームはいろんな意味で臨機応変に動く事ができる個人事業者の必殺仕事人チームに限ると考えていたんです。
しかし、何人かの独立クリエイターさんにお会いしてみて当時、僕が受けた印象は・・・、「クリエイティブ技術が高い人はいるけど、特にコミュニケーション面での営業力と現場をトータル且つ戦略的にプロデュースする、という僕がやりたいブランディングを理解し対応してくれそうな人がいない。 それ以前に独立クリエイターであっても、もちろん大きな仕事と出会いたいという人の方が今も昔も多いのは当然で、わざわざ予算も理解も(当時は)ない中小企業向けに安価なブランディングをやる!なんて話に乗っかる必然・必要性はないのだろう。」でした。
そんな事を独り悩んでいた時、ある人から紹介されたのがメビック扇町さんで、その運命的な出会いのお陰で2007年、今も続く独立クリエイター向け営業・プロデュース力アップセミナーが段階的にスタートしました。
「競合他者を育てる事になっていませんか?」 確かにそうかも知れません。 でも、それを承知でやらなければ! そう思ってしまったのが先ず、ここで述べておきたい「独立クリエイター向け営業・プロデュース力アップ セミナーを続けている(というか当時始めた)理由 その1」です。 では、この続きは「その2」で。