当てないタイプのセミナー講師。

「ご安心ください。 僕は当てないタイプのセミナー講師です。」と、セミナーの冒頭で受講者さんにお伝えしています。 

 

当てないタイプ?とは「セミナー中、受講者に質問し、皆さんの前で答えて頂く振り方はしない。」という意味です。 まあ、絶対に?と訊かれればケースによっては質問もしますが、基本的には、当てないタイプを通してます。

 

なぜかと言うと・・・、単純に受講者さん達が「必要以上の緊張」をセミナー中に感じ、内容に集中できなくなる状況を強いたくないからです。 だって、もし、僕が当てるタイプのセミナー講師と出くわしたとしたら、「わっ、もしかしたら、次は自分かも? 変に目を合わせるのやめとこう。 なんなら、ずっと下向いておこう。」って、いつ当てられるか気が気じゃなくなってしまうと思うんです。 なので、せっかく自分に必要な気づきや学びをお金払って得に来たのに、「なんで、ソコに気を取られなあかんのん!」って、受講者の皆さんに、僕は思って欲しくないからなんです。

 

では、なぜ、「当てるタイプのセミナー講師」が存在するのでしょうか? もちろん当てるのがダメって言っている訳ではないですよーを前提に・・・、いちセミナー講師の立場から大きなお世話で推察するならば〜:

 

①受講者のだいたいの理解度を確認したい。 ②重要ポイントを受講者に意識付けたい。 ③セミナー自体(流れや空気)に変化をつけたい。  ④講師と受講者間の双方向感を演出したい。 ⑤ただ講師っぽい感じを出したい。 ⑥なんか知らんけど、みんなやってそうだから。 のどれかとちゃうかな〜ってのが僕の勝手な推測です。

 

それから、もう一つ大きなお世話で気になっている件について。 例えば、セミナー講師が会場の受講者に、「ブランディングで最も大切な事は何だと思いますか? Aさん、どうですか?」と当てたとします。 それに対し、Aさんは「最も?大切な事??」と必死に考えもって、「企業や商品の価値?」と答える。 すると、「ん〜、ではBさんは?」とセミナー講師。 「あ〜、正解じゃなかったのか」とAさんは思いつつ、次に質問の矛先はBさんへ。 「他は何だろう?」とBさんはBさんで別の答えを探った結果、「オンリーワンの具現化?」と返答。 そしたら、会場のスポットライトがドヤ顔の講師を照らしたかの様に思えた、その瞬間! 「ブランディングで最も大切な事は・・・情熱です!」と言い放った!!! 

 

・・・・、いやいや、それってセミナー講師、あんたの中にしかない答えやん!! 何なら、AさんもBさんも正解ちゃー、正解やん!! あんたの中の定義(つまり一般的ではない独自の言葉)を言いたかっただけとちゃうん??!! それやったら、わざわざ受講者に訊かんと自分で言うてーな! そんで、そのドヤ顔なにーー?? ほらほら、受講者が「情熱かー。」ってメモり出したでー、てか、そんな受講者達の心の中に「わー、この講師、次はどんな質問を私たちに投げかけてくるんかな?」って、不安になってるかもやで〜? もはや、それしか考えられへん様にさせてもーたかもやで〜?? ってなシーン、セミナーにあったりしませんか? 

 

セミナー受講者は何らかのお悩みを抱えたお客様。 そんな彼らを一歩でも前進させる、受講者の立場に出来るだけ立った、受講者を困らせない眼差し、表情、言葉、立ち振る舞いを考え抜いたセミナーをお届けするのが講師であるべき。 要は、当てるタイプであれ、当てないタイプであれ、受講者を立ち止まらせる(又は後退させる)「緊張感」はセミナーには必要ない、と僕は考えています。 これって暴論ですか?